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家事代行サービス
IKEAがタスクラビット買収でマーケット拡大
IKEAって、私は辛いポテトチップを売ってる会社かと思ってたんですけど、スウェーデンの家具メーカーなんですね(笑)。なんで、家具メーカーさんが、「タスクラビット」という家事代行サービスを買収したのか?興味津々です。
日本での「家事代行サービス」と言えば、「タスカジ」「ANYTIMES」さんなんかが有名どころですね。
IKEAで買ってきた家具を自分で組み立てるのが大変だから、組んだのかな??
以下、シェアリングエコノミーラボさんの記事の引用です。
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家具メーカーのIKEAが家事代行サービスのタスクラビットを買収しました。大手企業もスキルシェア、シェアリングエコノミー分野への参入を積極的に行っています。
タスクラビットとは
スウェーデン発で巨大な店舗と展示場を持つ大手家具メーカーのIKEAは、2017年9月に家事代行サービス「TaskRabbit(タスクラビット)」を子会社化することを発表しました。
「TaskRabbit(タスクラビット)」とは、2008年にアメリカのサンフランシスコから登場した家事代行サービスで、依頼者とタスカーと呼ばれる空き時間やスキルを使って収入を得たい個人をつなぐCtoCマッチングプラットフォームです。家事、引っ越し、買い物、レストランの順番待ち、秘書業務、ベビーシッター、ペットシッターなどの依頼に利用されています。これは個人のリソースを生かしたシェアリングエコノミーのプラットフォームの先駆けともいえるサービスです。
買収の経緯
タスクラビットと同時期に事業を開始したAirbnbやUberは、急成長し各国で展開していましたが、AirbnbやUberと比べると、タスクラビットは影を潜め、経営不振という噂もささやかれていました。しかし、IKEAに買収されることが発表され、IKEAとタスクラビットの相乗効果が期待されています。
IKEAではすでに2016年11月にタスクラビットによる家具の組み立てサポートサービスを開始しており、IKEAの家具の運搬や組み立てをしてほしいという個人と、タスカーをマッチングしていました。タスクラビットの業務の中で大きな割合を占めているのが、家具の配送と組み立てです。IKEAで家具を購入した顧客が、家まで運ぶのが大変だったり、組み立てることが難しいという場合にタスクラビットを使って運搬や組み立てをタスカーに依頼します。今回の買収によってタスクラビットの知名度が上がり、IKEAにとってもより多くの顧客がサービスを利用するきっかけとなるという好循環が生まれるでしょう。
IKEAがスキルシェアに参入する理由
IKEAがタスクラビットを買収したことで、IKEAの商品を使う消費者だけでなく、IKEAを利用して収入を得るタスカーも増え、タスクラビットがシェアリングエコノミー市場で一層活躍することが期待されます。
IKEAは組み立て前の商品を販売、顧客自身が運搬することで、倉庫費用や運搬費用、人件費を削減し、リーズナブルな家具を販売することに成功してきました。しかし一方で、IKEAの商品は好きだけれど、運んだり組み立てたりするのが面倒というデメリットもあります。そうした課題がタスクラビットを使って解決できるようになったのです。さらに、家が遠くて買えなかった、体力や技術がなくて諦めていた人たちを再度IKEAに集客することも可能になりました。タスカーは収入を増やすことができるとともに、IKEAも商品をより幅広い層に販売することが可能となり、顧客も商品の運搬や組み立ての心配をすることなく購入できるなど、それぞれの立場にメリットをもたらします。